技術情報

トラブルシューティング

フレームアレスターでよくあるトラブルの原因と対策を解説します。

フレームアレスターを設置しているにも関わらず火炎が配管内を逆火した。

原因1

火炎がデトネーション状態となっているのにデフラグレーションフレームアレスターを使用している。

フレームアレスターから着火源までの距離により、デフラグレーションとデトネーションに選別されます。適切な型式を使用するようにしてください。

原因2

燃焼ガスの爆発クラスに適したフレームアレスターを使用していない。

クリンプリボン製フレームアレスターは爆発クラスによって火炎が通過する隙間を調整しています。爆発クラスがIICクラスのガスにIIAクラスのフレームアレスターを設置した場合、消炎出来ずに火炎が通過する危険性があります。

原因3

フレームアレスターの使用条件が適していない。

フレームアレスターは最大可能運転圧力、最大可能運転温度が設定されています。この設定された値を超えて運転した場合、消炎性能を発揮できない可能性があります。

原因4

消炎装置にメッシュ(金網)を使用している。

金網製フレームアレスターの消炎性能は限定的です。
インラインフレームアレスターに金網式を使用した場合、火炎の燃焼エネルギーを冷却しない、またはメッシュが破損して火炎がフレームアレスターを通過する危険性があります。

原因5

可燃性流体のシャットダウンをしていない。

インラインフレームアレスターは逆火発生後1分以内に供給ガスをシャットダウンしてください。ガスが持続的に供給された場合、フレームアレスター部で燃焼が継続して火炎が通過する危険性があります。エンドオブラインフレームアレスターは瞬間燃焼に対応しております。フレームアレスター部で燃焼が継続する場合は短時間燃焼または持続燃焼に対応している製品をご使用ください。

原因6

一度、逆火を防護したフレームアレスターを再使用している。

消炎ユニットが破損している可能性がありますので、再使用せずに消炎ユニット部を新品に交換してご使用ください。

原因7

クリンプリボンの組込み不良。

クリンプリボンは左巻きと右巻きの二種類があります。取扱説明書に従って正しく組み込んでください。

イメージ写真

ブリーザーバルブとフレームアレスターの組み合わせでブリーザーバルブが正常に作動しなかった。

原因

フレーアレスターをブリーザーバルブの上流部に設置する場合は、予期せぬ圧力損失により、ブリーザーバルブが作動しない恐れがあります。

ブリーザーバルブとフレームアレスターを写真1のように組み合わせて使用するには、ISO16852で規定されている組み合わせの試験にて燃焼性能に問題がないことを確認しなければなりません。

設置写真
写真1.プロテゴ製はブリーザーバルブとフレームアレスターの一体型がありますので、ブリーザーバルブとフレームアレスターの組み合わせで実証試験をされていない場合は写真2の一体型VD/TSをご使用ください。
VD/TS型外観写真
写真2.VD/TS型フレームアレスター 一体型ブリーザーバルブ (製品詳細ページ)

フレームアレスターの圧力損失が増加した。

原因

消炎ユニット部のクリンプリボンが目詰まりしている。

フレームアレスターを分解してクリンプリボンの清掃または交換をしてください。清掃方法については取扱説明書をご覧ください。

可燃性ガスが流れない。

原因

フレームアレスターの圧力損失が大きすぎる。

フレームアレスターはその構造から圧力損失が発生します。流量に対して圧力損失が大きい場合は口径を変更する必要があります。

消炎ユニット部からリークする。

原因

ガスケットが劣化している。

ガスケットを新品に交換してください。

イメージ写真