選定方法

フレームアレスターが正しく機能しない場合、可燃性流体の上流へ火炎の伝ぱんを許し、最悪のケースへ発展する危険性があります。従って用途に合致した最適なフレームアレスターを選定することは大変重要です。

プロテゴ製フレームアレスターは、世界標準であるクリンプリボン(波板)構造の消炎素子を使用していますが、このクリンプリボン構造の消炎素子の使用を過信することはできません。使用する可燃性ガス・ペーパーから選定する爆発クラス、着火源からフレームアレスターの設置距離の考慮、運転条件からくる予想燃焼時間への対処など、フレームアレスターはすべての必要項目をクリアしていなくてはなりません。これらの詳細な項目はISO規格に体系化されており、またATEXとセットで第三者機関による型式認定を取得することができます。これらの理由から、型式認定がフレームアレスターの性能を確認する唯一の方法となります。プロテゴでは、欧州防爆指令ATEX 94/9/ECと国際規格ISO16852に適合する型式認定を取得していますので性能は確認済みです。

1.フレームアレスターの設置場所の選定

  • 配管内での設置・・・インラインフレームアレスター
  • 配管、機器の末端部での設置・・・エンドオブラインフレームアレスター

2.使用する可燃性ガス・ベーパーの爆発クラスの選定

  • 爆発クラスはIIA、IIB3およびIICに分類される。
  • ただしアセチレン、酸化エチレンおよび二硫化炭素は専用のフレームアレスターを選定する。
  • 代表的な可燃性ガス・ベーパーの爆発クラスは可燃物のクラス分類を参照ください。
  • 複数の流体が混在している場合は、弊社までお問い合わせください。

3.デトネーションかデフラグレーションかを調べる

インラインフレームアレスターの場合

設置距離が長くなるとデトネーション用フレームアレスターの使用が必要となる。デフラグレーションフレームアレスターが使用可能なケースは以下の通り。

  • 可燃性流体の爆発クラスがIIAからIIB3に該当する場合はフレームアレスターから着火源までの距離がLength(配管長さ) ≦ 50 X D(配管径)の関係となる。
  • 爆発クラスがIICに該当する場合は、Length(配管長さ) ≦ 30 X D(配管径)の関係となる。
  • 例えば、50A配管で水素ガスを使用する場合、爆発クラスがIICとなるので、着火源とフレームアレスターの距離は30 X 50 = 1500mm以下にする必要がある。
  • これを超える場合は設置距離制限のないデトネーションフレームアレスターを使用する。
熱酸化装置入口におけるフレームアレスター設置検討
図1.熱酸化装置入口におけるフレームアレスター設置検討
フレアスタックにおけるフレームアレスター設置検討
図2.フレアスタックにおけるフレームアレスター設置検討

4.燃焼時間を考慮する

エンドオブラインフレームアレスターの場合

  • プロセスの該当する燃焼時間を決める 瞬間燃焼、短時間燃焼または持続燃焼。(用語集
  • インラインフレームアレスターはすべて短時間燃焼となる。(プロテゴ製の場合)

5. 口径、フランジ規格、材質などの詳細を決める

  • 消炎部のクリンプリボン材質はステンレスまたはハステロイ。
  • ボディ材質は鋳鉄、炭素鋼、ステンレスまたはハステロイ。テフロンライニングも可能。

6.運転条件を確認する(運転圧力と運転温度)

  • 最大可能運転圧力の標準=110kPa (絶対圧)、これを超える運転圧力は特別仕様となる。
  • 最大可能運転温度の標準=60℃、これを超える運転温度は特別仕様となる。

7.圧力損失

フレームアレスターの圧力損失がプロセスの許容する圧力損失以下であるか確認する。